カリブ海の無人島・パール諸島 |
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2005年の新年は、ニカラグアのカリブ海側の町「ブルーフィルズ」へ。 マナグアから飛行機でブルーフィールズへ到着。運賃US$50ほど。 そこから更にパンガ(ボート)乗ってパールラグーンを目指す。 ブルーフィールズでは公用語のスペイン語よりも英語が主流。 よーく聞いてみて初めて、あぁ、英語を話してるのか!!と気づけるような英語。 現地語のミスキートと西語と英語が混じったような、とっても独特な英語を話す。 彼らにとって西語は後付で勉強する言語だから、西語が話せない人もいる。 ブルーフィールズからパールラグーンまでは外洋に出ることもないので、快適な船の旅だ。 右にも左にもマングローブや椰子の木に覆われた小島や浅瀬があって、色んな鳥が集まりとてもキレイ。 自然の中にところどころポツンと家があったり、木で作ったカヌーが泊まっていたり。 一時間ほどでパールラグーンに着くと、友人の知り合いのB&Bに宿を取る。 そして昼食や飲み物を調達して、さっさとチャーターした漁船で無人島へ出発! 今度は外洋に出て行かなくてはならず、しかも波に逆らって進むので、とてつもなく船が揺れる。 そこをスピードを緩めることもなく、ひたすらガンガン進んでいくので、乗っている私達は捕まる所もなく、いつ飛ばされて海に落ちやしないかと、キャーキャー息をつく暇もない。 もうこの際どの島でもいいから陸に降ろしてくれ、と思うくらい船に乗った頃、海の色が極端に変わりとてつもなくキレイで澄んだ海になった。 そしてようやく島に到着。 そこはいかにもなカリブ海の無人島。ロケーションも最高、海もキレイ。 泳いだり、散歩したり、船で他の島のほうへ連れて行ってもらったり、椰子の実を取ってもらって、食べたり飲んだり。 もうそろそろ帰らないと明るいうちに港につけないよ、って時間まで島でぼーっとした。 そして夜はホテルの主人が作ってくれたブルーフィールズの郷土料理・ロンドンと、旅の仲間の一人が島で釣って来た焼き魚を楽しむ。お魚サイコー。 翌日、朝早く起き出し、パールラグーンの町を散歩していると、海亀の解体現場に出くわした。こちらの人は海亀の肉を食べるそうだ。思ってたより肉は赤身で、魚類と言うより哺乳類ポイ。しかし見るからに硬そう。土地の人には人気の様で、まだまだ解体途中から何人も肉を買おうと待っている。どうやって食べるのか聞いてみるとフライにするという。 午後にチャーターしたボートが出るまで、近所の集落アウワスまで散歩して過ごす。 ここでは自然をいかしたエコツーリズモが計画されており、観光客用に簡単な作りの竹製の小屋がいくつも建てられていた。 集落までの道沿いにいくつか沼や川があった。 水道のないカリブ海側の町では、住民は井戸を利用している。金持ちは家に個人の井戸があり、貧しい人たちは共同井戸を使用する。 川や沼の近くに住んでいる人たちは、洗濯や水浴びなども近所の沼や川で済ますのが普通。 もちろん水は汚染されていくのだが、蛇口をひねれば水が出る状態にない彼らにとって、こうした自然の恵みである水がとっても貴重なのだ。 チャーターボートでブルーフィールズに戻った翌日は、マナグアに帰るべく早朝4時に起床。 歩いてブルーフィールズの港へ。 普段から朝の早いニカラグア人だが、朝5時半出発の船は大繁盛。待合室でコステーニョ地方の名産(?)パン・デ・ココ(ココナッツ風味のパン)を土産に買って帰る。 まだ夜の空けきらないうちから出発したパンガは想像以上に寒い!Tシャツの上にパタゴニアの薄手ジャケット一枚じゃ耐えられないほど寒い。 後ろの船長を見てみると、完璧な防寒着のうえにフリースの手袋までしている!やられた!! この寒さの中、二時間かけてブルーフィールズから内陸の町エル・ラマの桟橋まで川を上って行く。寒いけれど、移り変わる景色がキレイ。 手付かずに残った自然のままの川はマングローブで覆われて、右へ左へと蛇行を繰り返し、所々人が住んでる家がポツンとあったり。朝から、手彫りらしき木製のカヤックで魚を取ってる子供がいたり。 先進国の住人のわがままや浅はかな考えかもしれないが、でもやっぱりこの美しい自然はこのまま手付かずのまま残しておきたいなぁと思う。 途上国の「開発援助」と自然の保護。決して、自然を歪めたり破壊したり、原住民の生活を根本から変えてしまったり、ハコ物を作ることだけが、途上国の人々の生活を豊かにするとは思えない。 エル・ラマに到着すると、連絡しているマナグア行きのバスが既に待っている。 お世辞にもあまりオーガナイズされているとは言えないニカラグア社会だが、このパンガ-バスの交通手段は、それなりに手際よくオーガナイズされていて逆に驚く。 全ての乗客がバスに乗り込むまで一時間ほど待機。その間に、温かいコーヒーで冷え切った身体を温めたり、朝食にケシージョ(チーズに玉ねぎやチリ等をトルティーヤに巻いて食べる。美味い!)を食べたり、お土産にクワハダ(チーズの一種)を買ってみたり。 エル・ラマはかなり内陸の山合いの中にある小さな町だが、このエリアはクワハダなどチーズが有名だ。 エル・ラマからマナグアまではフイガルパを経由し、メルカド・イヴァン・モンテネグロに到着する。 かれこれ5,6時間はかかったのだろうか。座りっぱなしでお尻は痛かったが、陸路での横断は思ってたより厳しいものではなかった。 けっこう楽しかった。寒さ対策は必須だけども。 |
旅行写真 |
カリブ海の無人島 No.1 |
エコツーリズモ用小屋... No.2 |
命の水 No.3 |
子供でも一人前! No.4 |