エーゲ海の微笑み ギリシア |
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当地の時刻表では、7時ちょうどに列車が来る予定だった。 が、定刻に来たりはしない。 でももう、イライラしたりはすまい。 ギリシアにはギリシアの時間が流れているのだろう。 せっかちに暮らしていた自分のネジのほうが少し曲がっていたのかもしれない。 それの意味するところは・・・・。 「――私は私しか見えてない――」ということだ。 想像力を働かしてみよう。 そして、待つ、のではなくあの沈み行く夕日を眺めているのだと思考を変換してみよう。 もう少しだけでも広い心をもてないものか。 駅の売店で、スブラキ(羊肉の串焼き)とビールを求め、ベンチでボーッとしてみた。 ミョウに自意識過剰になるが、もし意識せずにボーッとできることが適えば、どんなに心豊かになることだろうかと、西に傾きかけた日を眺めながら思った。 すると、定刻を1時間遅れて、濃緑の汽車が微笑むように、ゆっくりとホームへ滑り込んできた――。 (ギリシア/コリントス) |
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