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ルクソールの市場にて
ルクソールの市場にて

タイトル  ルクソールの市場にて
目的地 アフリカ・中東 > エジプト > ルクソール
場所 ルクソール
時期 1993 年 10 月
種類 景色
コメント 「クフ王のピラミッドなんて、テレビとかで何度も観てるし、でも見聞してみんとと思って、案外・・いや、しょうもなぁ〜〜・・・と、カイロタワーやギザのホテルから見上げて思ってたけど、、、こうして麓(?)で見上げると、やっぱ、すんごいわぁ〜〜〜〜〜!!」
などと感心していると、

「夜、ダンスパーティーがある。。って、さっきのラクダのおじさんに誘われた」
と、我が相棒はのたまう・・・。
頭が少し、クラクラしてきた・・・。

ダンスパーティー・・・・・・・・・・・。
零コンマ、数秒の間、走馬灯のように駆け巡る・・・・。
―――怪しげな、ベリィーダンスを見せる、看板もないような地下の暴力バー。
二人は金などなく、、、身包み剥がされて、翌日、、、黒く澱んだナイル川に浮かぶ・・・・・・・・・・。
「ば、ばかばかばかばか!!どこまでお人よしなんだ!!あっ、、だからアタシと一緒になれたんだけど、、テヘ♪・・・ちゅうちゃう!!・・。カモがネギしょって、こちらで鍋まで用意してどぉ〜〜すんのっ?!ここは、エジプトなんだよ。
エ・ジ・プ・ト!!わかる?わかるでしょっ!!??」
「ん?でもね・・・」
「でもね、もへちゃこもないっ!夜誘われて、のこのこついて行くご婦人の顛末はさっきみたいに、40$なんかでは、もぉ〜〜、すまんのよっ!明日からミコノスの白い家見たくないの??一生、あのラクダ野郎と暮らしてろっ!」
まぁ・・・・・・自分でも感心するくらい、矢次早に、呪いの言葉で罵った。
で、・・・・やれやれ、、単純な彼女のオツムを改悛するには、労力を使い切るもんやと、ほとほと疲れきったところへ・・・。
「でも、ファミリーのパーティー、、って言うとったよぉ〜〜」
・・・・・・・・・・・・・・。
ファ、ファミリィ〜〜?・・・・。
「ファミリィーのパーティー・・」
ゆっくりと、空耳のような言葉を記号のように暗誦した・・・。
ファミリーといえば、マフィア!
拉致され、翌日には・・・・二人はナイル川の・・・・・・・・・。
私の頭の中は、彼女と異なり、逞しい想像力と予知能力と、美しい詩的言語力が備わっていた。
「行こうよ・・」
彼女は、あいも変わらず、状況判断、の素振りもみせず、お気軽にのたまう。
「あのねぇ〜〜・・・・・」
「君も、一緒に、って言うとったよ」
「ふぅ〜〜・・・・・・・・・・・・・」
頭は、かなりクラクラしてきた・・・。

そういえば、気になってしょうがなかった、空が黄色い原因がわかった。
空高く、砂塵が舞いつづけているようだった―――――。
「ふぅ!」
妻に聞こえよがしに、もう一度、深いため息をついた。
なんら、効果はないようだった。。。


 今晩の「悪夢」を思いつめながら、一人、気だるい、憂鬱な午後3時のプールサイドである・・・。
妻は今朝の朝食に続き、昼食にもほとんど手をつけず、部屋へ帰った。
「胃の調子が悪い・・・・・そうだ」

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