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ルムシキダンスの楽団
ルムシキダンスの楽団

タイトル  ルムシキダンスの楽団
目的地 アフリカ・中東 > その他の国・地域 > その他の都市
場所 ルムシキ
時期 2001 年 2 月
種類 景色
コメント 夕食の後、レストラン外の敷地でカプシキダンスが披露されるらしい。
カプシキダンスは白魔術の儀式の一種で占い、雨乞いばかりか冠婚葬祭に老若男女により踊られる伝統芸能だ。
アフリカでは常に日常と祝祭は背中合わせなのだ。
しかし、今夜は観光客商売のため構成された地元のメンバーが集うのだろう。
俗っぽさと観光ナイズされたショーに懐疑的だったが、それがどうして、なかなか本格的なダンスに見入っていた。
闇のなかから、ひとりの女性がアラブの喉を震わせて奇声を発するのとそっくりの雄たけびから、その儀式は突然はじまった。
少しずつ近づいてくる砂を摺り寄せる足音から、弦や太鼓、山羊の角笛などの音色が加わりはじめる。
ホテルのわずかなサーチライトに照りだされた楽団員約10名。
そして、楽団の後から次々と踊り手が姿を現してきた。
リーダーは魔術師みたいな大きな鳥の羽の杖を持ち、マントを被り自由な動きをする。
楽団のリーダーらしき男はカウボーイのような格好で、統率した動き。
最初にアタシたちの前に整列したのは剣と盾を持つ戦士たちだ。
戦士たちと入れ替わりで、歌い手の女性たちが喉を鳴らしながら踊り始めた。
そして、いたいけな少女たちが屈みこんで砂を手ですくい上げたりして、どうやら占いの行為らしい。
そして極めつけは、トップレスのうら若き、ならずおばさんたちのダンスである。
そして静かな―静かな動とでも表現しようか―マントのリーダーをはじめ、総勢約50名の踊り手や楽団員は規律のある覚醒とでもいおうか、一心不乱に呪術的祝祭性を帯びながらそのダンスを締めくくった。
 太鼓のリズムは単調ではあるが、心をどこかへ誘う。
宇宙と結びつく――、このような浮遊した感覚はこういうとき感じるものなのかもしれない。

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