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タイトル
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カーニバァルのゲーム・ミート
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目的地 |
アフリカ・中東 > ケニア > ナイロビ
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場所 |
ナイロビ |
時期 |
1998 年 9 月 |
種類 |
食べ物 |
コメント |
「カーニヴァル」に到着したときには、あたりは真っ暗になっていた。 ジャングルをイメージしたテラスのテーブルにはムンバイから一緒だったそのままの顔が揃えていた。 だのに、なんであの娘さんだけ別行動なのよぉー。 やっぱり、こんな観光レストラン、断ればよかった。 私はしつこいが、当たり前のように私の横に座ったOもしつこい。 「当然、全員に奢りですよねぇ〜」 「・・・・・・ヒーフーミー・・・・・」 数えたら22名いた・・・・・。 「こめかみあたりがピクピクしてる」と、Oがからかう。 「それぞれコースが違うだろうから、一夜を共にするだけでそんな義務あるかいっ」 結局「DAWA」というカクテルを一杯注文し、それを回し飲みさせるという、とてもせこい懺悔の証にかえさせていただいた。 「あーーせこいっ」うるさいOちゃん、わかってるってば。 周囲のみんなは状況がつかめていないのか、それでもわずかな人から失笑がもれてきた。 自分のせこさを紛らわすため、でもないが「カーニヴァル」を散策してみた。 厨房を覗くと、大勢の男たちが串刺しにした肉の塊をグリルしていた。 食欲が多いに沸く。 この店はセット料金を払うと食べ放題のシステムである。 席にもどると、この店に同行してくれたガイドが一石ぶっていた。 「ゾウは固いね。ライオンは肉食だから、臭い。ああっ、キリンはいけるね。動きが激しい首あたりがまったりしてて美味いんだよね。いけるんだよぉ〜〜。今晩は、こんなもん、ご用意してますです」 ホテルでガイダンスしていたパトリックとは別のこの男(と、いっても、パトリックとあんまり区別つかないんですけど・・・)は、今晩のメニュウを誰かに尋ねられたのか、流暢でかつヘンテコな日本語で説明していた。 ゾウだの、ライオンだのという言葉を聞く度、彼の周りのテーブスはざわついていた。 「もちろん、冗談やけどね」男はウィンクしてそう締めくくった。 「なーんだ」また、それに応じて歓声をあげる平和なひとびと。 ほどなくして、串に刺された肉塊をボーイがうやうやしく運んできた。 ボーイは一人ひとりの皿へナイフで器用にそぎ落とす。 一昔前流行ったブラジルのシュラスコ料理、そのものの要領だ。 牛、羊、ソーセージ、鶏、ターキー、平凡といえば平凡だか、シマウマの肉もあるのがアフリカらしいといえばアフリカらしかった。 シマウマは「食用」に飼育されているらしい。 珍味シマウマであるが、私にはアフリカの瘤つき牛と同じく固くパサパサしていて、その違いがわからなかった。 私はひたすらビールを飲んでいた。 ケニアは「タスカ」が有名なビールだ。 瓶に象をあしらったなかなかお洒落なラベルである。 タスカは5種類ある。 タスカ、ラガー、プレミアム、エキスポート、ピルスナーと豊富にある。 どれも味わい深く、うまい。 今晩以降、サファリ中の各ロッジで色々なタスカを楽しめた。 ケニアのひとびとはビールを冷やして飲む習慣がない。 「お腹に悪いし、生ぬるいほうが美味いよ」らしい。 日本人には物足らないのであるが、「バリディ・サーナ(とても冷えたの)」と伝えれば、なんとか冷えたビールを持ってきてくれる。 最近は、日本人の多いケニアのこと、黙っていてもバリディ・サーナなやつが供されるらしい。 旅中、飲み物ではタスカの他にフラミンゴの絵をあしらったラベルのナイバシャという赤ワインが飲みやすくて美味かった。 ナクルの高級ロッジで675シリング(98年当時、1KS(シリング)=約2.5円)とお値段もお手頃であった。 ミネラル水はアンボセリの200シリングからナクルの140シリングまで値段に開きがあったが、すべて観光客用価格であるのはいうまでもない。水はしょせん水であるが、生水厳禁のケニアにあっては欠かせない。 ただし、帰国前、昼食に立ち寄ったナイロビの「ホテル690」ビルの一角にある日本料理店「赤坂」の店主によると、 「ケニアで生野菜を食べました?ああ、朝食のサラダなんかで(笑)。ジュースも飲んだ?全部、生水使用ですよ(笑)」と笑っていた。 「お腹が膨らんできた食事中になんなんだけど」隣のOちゃんに威厳を回復するため(笑)、ちょっとばかし講釈を垂れた。 |
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