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アバーディアの森林ホテル
アバーディアの森林ホテル

タイトル  アバーディアの森林ホテル
目的地 アフリカ・中東 > ケニア > その他の都市
場所 アバーディア
時期 1998 年 9 月
種類 景色
コメント このホテルの部屋には消防の関連からか、「鍵がない」、のである。
階段で別れた。私は2階のC−10、二人はBの階へ移っていった。
何かの手違いからか、二人だけ3階のBであった。
「ビューティフルのB」とポーターに告げられ、二人は狂喜乱舞していた。
さて、私のC−10、重い木の扉を開けると、すぐ足元がベッドだった。
そしてベッドの横は一人がようやく通れるくらいの隙間があるのみで、枕元上が格子窓。
聞きしに勝る狭さの部屋に唖然とし、思い浮かべるのは独房だ。
窓からも動物を観察することは可能なのだろうが、開けるのはやめておいたほうがよさそうだ。
灯りに呼び寄せられ、大量の虫がなだれ込んでくるに決まっている。
ベッドの脇に赤いボタンがある。
スイッチをオンにする。そうしておくと、夜中寝ていても、ブザーで珍獣の来訪を知らせてくれるのだ。
「えーと、ゾウやライオンが1回、サイが2回、ヒョウが3回だったっけ?」
いずれにしても、ここでひたすらブザーを待つのがこのホテルの唯一の楽しみなのかもしれない。
一人がようやく立てるくらいのシャワー室で、水のシャワーを浴びて、部屋の扉をもう一度確認してみたが、やはり扉には鍵がついていなかった。
私はさっそく迅速な行動にでた。
Mたちの部屋にお邪魔してみることにした(笑)。
廊下がギシギシ鳴るたび、なぜかドギマギしながら3階へ昇り、めざすB−38。
ノックすると、Hがさきほどと同じ格好で立ちはだかった。チェッ(笑)。
Hもいたのか、あっ、そういえば、彼女たちはいつも相部屋だった。チェッ(笑)。
「なんや、マナブー!ホンマに来たんかいなっ」と奥から、というかすぐ目と鼻の先から(笑)M。
「アバーディアへようこそ?ブランケットを追加いたしましょうか?」
「わぁーわぁーありがとう・・・・ってなんで英語劇なん(笑)マナブー、英語喋れるやんかっ」
「あんたもなっ(笑)」
それから二人は鍵がないことを真剣に騒ぎ始めた。
私を「用心棒として外に立たせる」か「いや、そのほうが危ない」ということを真剣に議論しはじめた。
私はベッドにもぐりこんで、二人の話を笑い転げて聞いていた。

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